MOF最終審査会(3)~紙一重~

2011:06:02-1 最終日は、大型工芸菓子と「フランスの伝統的菓子を活かした」組み合わせでの表現。

味覚を大切に、そして「伝統的価値」を育みながら、視覚にうったえるものを・・・

各パティシエも最後の最後まで余念がありません。

2011:06:02-2 美味しそうでもあり、美しさも兼ね備えた逸品の数々ハートたち (複数ハート)
2011:06:02-3 審査会場に飾られる『味覚と視覚の芸術』わーい (嬉しい顔)
2011:06:02-4 審査員であるMOFのみなさんも、最後の最後まで余念がありません鉛筆
2011:06:02-5 そして審査発表!

当初発表予定時間を大幅に上回る審査の中、フィリップ・ウラカMOFパティシエ会長から、3名の名前が呼び上げられましたわーい (嬉しい顔)

 

夢に見たMOFのコックコートに袖を通し、感無量の3人。

2011:06:02-6 対照的に、惜しくも選からもれたパティシエの方々は何ともいえない「悔しさ」を静かに表現・・・

本学園の講師でもあるMOFニコラ・ブッサン氏(写真右手前)曰く「4年に一度だけあって、4年間あるいはそれ以上の時間を、この数日のために費やしてきたことを考えると、やはり「落胆」は深いものがあります。

であるが故に、我々MOFは選にもれた人たちのメンタル・ケアが重要。
もちろん慰めるだけでなく、何がどうだったかをじっくりわかりやすく説明する『責任』があります。

2011:06:02-7 落胆もつかの間、早くも次回に向け、積極的にMOFに声をかけるパティシエ、それに誠実にアドバイスを送るMOF・・・

「紙一重」の数日間をともにした誇り高きパティシエだからこそともにできる時間なんだと思います。

2011:06:02-8 一番印象に残ったのは残念ながら選にもれたパパ以上に、号泣しながらパパにしがみついて離れない、小さな子・・・

期間中、当然最終審査会エントリー者とMOF・審査員ごく一部の関係者しか会場には入れないのですが、毎日パパを迎えに来ていた男の子・・・

パパの涙で、思わず号泣していました。
けど、パパは本当に素晴らしかったです!
だれもが、彼にそう語りかけているのが印象的でした。

様々なドラマのあったMOF最終審査会視察。

プロとしての「誇り」を大切にした戦いは、また4年後に控えています。

そして、次のドラマはもう始まっています。

今回、非常に貴重な視察をお許し頂いた、フィリップ・ウラカ会長はじめ
関係者の皆様、本当にありがとうございました。

MOF最終審査会(2)~厳格に、厳密に~

2011:05:24-1 さて、前回の続き。

会場となった現地の学校。

ここでは調理・製菓・製パンの他、フランスの伝統的工芸の学科もあるとのこと鉛筆

2011:05:24-2 館内案内モニターでも今回の大会を紹介しています。

さて、今回のMOFパティシエの最終審査は

○味覚部門
○チョコレートの工芸菓子
○飴細工の工芸菓子とフランスの伝統的焼き菓子の組み合わせ

これを3日間審査するわけですが、MOFを審査する上で、やはり驚かされたのは、その「厳格性」ウィンク

2011:05:24-3 まず、初日の全体的な仕込みも含めた段階では、助手が1名つくのですが、これは「大会会場の学生の中から、当日朝抽選で選抜される」という部分。

当然、普段からの面識も全く無い学生と、仕込み・・・・戸惑いも見られるかと思えば全くなし!

むしろ、ず~っと一緒に仕事していたように、学生さんたちに的確な指示を出している事には本当に感動すら覚えました。

とは言え、必要最低限の確認だけで、無駄口は一切無し!
「淡々と、正確に仕事をする」も採点基準のようです鉛筆

2011:05:24-4 そして、2日目からの味覚部門審査。

1室8名・2室・計16名の審査員はMOF並びにフランスを代表する、世界的に有名なパティシエの面々。

MOFという「権威」だけではなく、「時流を踏まえた審査」を意識しているのも、特徴ならば、何と、さらに16名の審査員が別室で審査。

これは、味覚審査の『ブレ』や透明性を確保する上の対応。

どこまでも、厳格に、厳密に審査されているのですウィンク

2011:05:24-5 審査員の方々の中には、審査とともに、その作品をさらに進化させるためイラストに残す方々もいられました。

当然、審査結果は外部に出ることはないので、イラスト化することで、イメージとして残そうとされているようでした。

2011:05:24-6 通常の審査室と別室の審査にはここで仕分けをしています。

MOFの象徴であるトリコロールのコックコート(襟元がトリコロールのコックコートはMOFしか着用してはならないのです!)

これだけの方々が一同に介するのは、この審査会だけとか鉛筆

味覚部門の審査は、翌日のフランスの伝統菓子の部分も含め、連日続くのでした・・・わーい (嬉しい顔)

MOF最終審査会(1)~いざ、フランス!~

2011:05:23-1 現地時間の5月14日(土)~16日(月)

フランス国家最優秀職人『MOF』パティシエ部門の最終審査会が開催されました。

4年に一度、フランスが国家をあげて誇る各分野の、最優秀職人を選定する特別な審査会。

年によっては、誰も選ばれない年もある。

まさに、「国家の威信」が凝縮した審査会なのです!!

2011:05:23-2 実は今回、本学園にも過去3回特別講習会でお越しいただいている、フィリップ・ウラカMOF(パティシエ部門)会長【写真】からご招待を受けて見学できることとなりましたうれしい顔

で、きっかけなのですが・・・初めて来校された時の食事会でのこと。
「2011年(当時2009年4月)開催の審査会に是非ご招待します!」と仰っていただき、正直「まさか~・・・」と思っていましたが冷や汗2 (顔)
本当にご招待を受けましたぴかぴか (新しい)

しかも、レセプションパーティーや表彰式だけと思ったら「どうぞ、大会そのものをご覧下さい!」(ウラカ会長)これは、貴重!絶対見させて頂かなければ!!!」ということで、いざフランスヘ!

2011:05:23-3 大会初日の朝の「北駅」の風景。

ここは、フランス全土はもちろん、ヨーロッパにも繋がる車輌の要でもある駅。

誇らしく揺れるフランス国旗と、夜明けがあまりにもマッチしてました。

さあ、いよいよ最終審査会の視察が始まります!

続きはまたわーい (嬉しい顔)

 

 

 

就職力は「60点を目指す!」

どこの大学・専門学校・短大でも、就職指導講座というものは開催されます。

ある大学のこの講座を担当される方のお話しを伺うと
「不況の時には、講義室に入れない程学生が集まり、バブル景気のころや、
ITバブルのころはガラ~ンとしてたんですよね(笑)」
とのこと、当たり前といえば当たり前のお話・・・

で、この講座の存在についてですが、『マニュアル化すればするほど深みにはまる』というのが、
今も昔も変わりないこと。

ある人事担当の方が笑い話のようなお話しをされていました。

「役員との最終面接で「次の方~」といって入室を促すと、ドアは「ドン、ドン、ドン」となるんですが、
いっこうに面接者が入室してこない・・・

「どうぞ~」といっても、同じ状態が続く。

不思議に思って、ドアを開けてみるとちゃんとそこには面接者がいる。

「どうしたの?」と聞いてみると
「あの~、ドアは手前にひくんだと思ってたんで・・・冷や汗2 (顔) 」

・・・・・

つまり「ドン、ドン、ドン」はドアノブを引っ張っている音で、ノックではなかったんだよね~」

何じゃそりゃがまん顔とお思いの方もいらっしゃるでしょうが「自分の志望した会社に入社したい!」
人の心理はこういうもので、ご本人はいたってまじめ。

結局その方は、この『序盤』の「トラブル」が最後まで尾をひいて、
残念ながら不採用となったそうです泣き顔

「何もかも、完全にしなければならないと思う、テストに例えれば100点でないと
採用されないと思うから、例えば途中の質問の回答が自分で上手くいかないと思ったら
それ以降諦めたような顔で話す学生も最近はおおいんですよ・・・」

いわゆる「就活中」の大学生のみなさんにも、こんな方々が多いんではないでしょうか?

北陸学園では、ここ25年間この手の講座無しで、バブルの時も、いわゆる「福祉バブル」の時も
不況の時も「最低60点の面接ができる日常生活の工夫」を心掛けてきました。

 

「例えば、前後期の期末考査は、出題範囲が設定されているので、そりゃ100点目指せるけど
面接は、『人生の何もかもが出題範囲』だから100点なんて無理!無理なことをしようとするから、
途中で辛くなる。マニュアルなんて、絶対通用しない!なまの自分に気づき、育てるしかないんです!」

60点なら、何となく手が届きそうですが・・・

「そう!その考え方が大切!もっといえば『60点も取らなければならない』と考えるのか
『40点分ミスしても、とりかえそう』と考えるかで、気分的にも大きく違いますよね!」

ちょっとした考え方で、就職力に差が出るんですね~わーい (嬉しい顔)

kousya_b

新年度始業~平時ではないからこそ~

入学式を前に、一足早く在校生は、新年度がスタートしました。

例年とは大きく異なる春のスタート、北陸学園では今できること、本年度の心構え、
計画停電への全学的取り組みが発表されました。

「平時ではない」・・・・

今まで日常的だったことが、様々な形で変化している今だからこそ、それを受け止め、本当に困っている人、
今支えあわなければならない人に、一人ひとり何ができるかを考えていくことを確認しました。

神妙な雰囲気ながらも、新年度への「自覚」を強くした始業となりました。

kousya_b