飴細工のモノガタリ~中越地震から15年(1)~
10月23日、北陸学園のある新潟県長岡市では「中越地震」が15年前に発生しました。
発生以降、「復旧・復興・そして未来へ」と、地域で様々な活動が展開されています。
さて、写真の飴細工は、平成18年度の卒業生の皆さんによる「卒業作品」。
新潟県内で開催された展示会に、「震災からの復興への想いを飴細工に込めて」
というテーマで作成され、長年総合本館の「ウエルカム・ピエス」として
来校される方の目を楽しませてくれました。
展示後14年が経過し、その間に「中越沖地震」「東日本大震災」はじめ
長岡でも震度5強を上回った地震でもびくともしなかった「卒業生の飴細工」・・・
総合本館の免震構造があってのものとは知りながらも、
ほんのわずかな振動や湿気で繊細な飴細工は、はかなく崩れやすいのですが
14年近く無事でいてくれました。
ですが、月日の経過とともに少しづつパーツが壊れていたこともあり
これを機に解体することとなりました。
誰が言うわけでも、そういう時間を設けた訳でもないのですが
黙祷する学生、手を合わせる学生、今の自分に感謝する学生・・・
当時は4~5才位だった学生たち、ひとりひとりに様々な想いがあったようです。
笑顔でいられることが「復興の証」、そして何より学生は
当時の卒業生の想いや歴史を感じながら丁寧に解体をしてくれました。